スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

晴れた日に金が舞う

凍てついた空気を
日の光が刺し貫く

心を呼び覚ましたのは青
心を奪い去ったのは金

はら ひら
はら ひら
はら ひら
はら ひら
はら ひら

晴れた日に金が舞う
木枯らしの活躍劇
千年に一度の神業
スポンサーサイト

つかみとれない

そのふっくらした胸の奥で
キュウッとつまった塊が
弾けて飛んで来た
僕は必死につかみとろうとした
つかみとらなければ
君がそのまま凍りついてしまいそうだったから
でも僕にはつかみとれなかった

僕は君の正体を知らない
でもキュウッとつまった塊だけは
はっきりと見えるのだ
でも僕にはつかみとれない
つかみとる素振りもできない
そいつさえなければ
僕はいつでも君を遠くへ
追いやることができるのに

僕は少し離れた所で
君が凍りついていくのを
ただ黙って見ている
君は目をつぶる
静かにひっそりと
凍りついていく

君に空の青さを知らせたい

窓から見る雲一つない青空は
君と僕との新空間

僕が今日は青空がとても奇麗だと云うと
君はほんとに青空が奇麗だと感歎する
僕が今日は雲一つない青空だと云うと
君はほんとに雲一つない青空だと涙ぐむ
僕が今日は外に出てきて良かったと云うと
君は外に出てきてほんとに良かったと目を細める

僕らはこんな関係がいい
僕の声の震えが消えても
こんな言葉を交わしていたい

今僕は君にこの新しいニュースを
今日のこの空の青さを知らせたい

君は『三四郎』を読んだという

薄暗い喫茶店の中
ここへ入って一時間にもなるのに
君のローズマリーも僕のコグマラテも
一向に減る気配がない
僕らは向かい合い
視線をそらしたり合わせたりしながら
静かにゆっくりと口を開く

君は『三四郎』を読んだという
僕は『三四郎』について思いを巡らす
君の頭の少し上の辺りで東京の下町を電車が走る
ちらちらと昔の夏の情景が映り出す
彼女と共に漱石に会いに行ったあの日
初めてちんちん電車に乗り
初めてウニを食べ
初めて漱石と対面したあの日
一日で東京中を練り歩いたような気分になったあの日
そんな切ない情景が君の頭の上でちらついている

君は『三四郎』を読んだという
君の母語に翻訳されたものを読んだという
君は人を愛したことがないという
これからも愛することなどないという
そんな君の頭の上を昔の情景がちらついている

原因

君のその黒く長い睫毛の
その尖端は痛い
君の鼻先や
おちょぼ口も僕の皮膚を
ひどくちくちくさせる
しかしもはや
それらは心地よいものとなった

君が笑うときの
その柔らかな頬の動き
目の細め方
眉の垂らし方
口角の上げ具合
今やそれらが
僕をそわそわさせ
また
ひどく苛立たせるのだ
おかげで僕は息ができない

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。